換気設備は、必要な空気量を決めて機器を選ぶだけでは完結しません。ダクトの長さや曲がり、フードやダンパーなどによる圧力損失、給気経路、排気位置、保守スペースを含めて確認します。三菱電機の公式資料でも、機種選定では風量・静圧・電源などの要求仕様を確認し、風量・静圧特性から機器を選ぶ手順が示されています。
対応する主な換気・ダクト工事
給気・排気設備
換気扇、送風機、給気口、排気口を確認し、用途に応じた空気の流れを検討します。
ダクト工事
スパイラルダクト、角ダクト、フレキシブルダクトなどを、天井内や設備スペースの納まりに合わせて施工します。
フード・ダンパー
屋外フード、防虫網、逆流防止、風量調整、点検性などを確認します。防火区画に関わる部分は設計・消防・建築条件と照合します。
全熱交換器
給気と排気を行いながら排気側の熱を回収する機器です。空調負荷や設置スペース、ダクト経路を含めて検討します。
こんな症状・計画をご相談ください
- 店舗のドアが重い、隙間風が強い、においが意図しない場所へ流れる
- 室内が暑い・湿気がこもる・結露しやすいなど、換気との関係も確認したい
- 内装改修に合わせて給排気ダクト、換気扇、フードを新設・移設したい
- 空調機の新設・更新と換気設備を同じ工程で進めたい
- 既存換気設備の風量低下、異音、振動、フィルターや点検口の状態を確認したい
計画・現地調査で確認する7項目
| 確認項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 1. 用途・発生源 | 在室人数、営業時間、におい・熱・湿気の発生源、厨房やトイレなどの局所排気を確認します。 |
| 2. 必要換気量 | 用途、人数、室容積、関連法令、設計条件を踏まえて必要な風量を確認します。 |
| 3. 給排気バランス | 排気量に対して給気経路が確保されているか、室内の圧力差や空気の流れを確認します。 |
| 4. 風量・静圧 | ダクト・フード・ダンパー・フィルター等の圧力損失を含め、送風機の能力を確認します。 |
| 5. ダクト経路 | 天井内の梁・配管・配線との干渉、曲がり、分岐、支持、保温、点検スペースを確認します。 |
| 6. 屋外条件 | 給気と排気の位置関係、周辺への排気・騒音の影響、雨仕舞、外壁貫通を確認します。 |
| 7. 工程・保守 | 内装・電気・消防・空調との作業順序、フィルター清掃や機器交換ができる点検性を確認します。 |
空調工事と同時に確認する利点
外気を取り入れると空調負荷が変わるため、空調能力と換気量を別々に決めず、同じ条件で確認することが重要です。また、天井内では冷媒配管、ドレン、電線、ダクトが同じ空間を通ることが多く、改装前に経路と作業順序を合わせると納まりを整理しやすくなります。
神奈川・横浜の業務用エアコン工事もあわせてご覧ください。
公開中の空調・換気施工例
室内の空調機、室外機、屋外配管を含む実施工例です。施主・店舗ブランドを特定する表記は使用していません。施工実績を見る
関連する解説
ご相談時にあると確認が早い情報
- 工事場所の市区町村と建物用途
- 新設・更新・不具合対応のどれか
- 既設換気扇・送風機の型式ラベル写真
- 天井内、点検口、屋外フード、給排気口の写真
- 図面、機器表、要求風量など分かる範囲の資料
- 内装・電気・空調・消防など同時工事の有無
よくある質問
換気扇を大きくすれば換気は改善しますか?
換気扇の風量だけでなく、給気口、ダクトの長さ・曲がり、圧力損失、屋外フードなどの条件を確認します。機器能力だけで判断せず、系統全体で検討します。
空調工事と換気工事を一緒に相談できますか?
はい。空調機の能力や配置と、外気導入・排気による空調負荷、天井内の配管・ダクト納まりを合わせて確認します。
既存店舗でも換気設備を追加できますか?
天井内や外壁の経路、電源、屋外側の設置条件、保守スペースなどを現地確認し、施工可能な方法を検討します。
出典・確認資料
各公式資料は2026年9月27日に確認しました。実際の設計・施工は、建物用途、関連法令、設計図書、採用機器の最新仕様書・施工説明書と現地条件を優先します。