「全熱交換器」「ロスナイ」「ベンティエール」は換気でよく聞く言葉です。ロスナイは三菱電機、ベンティエールはダイキンの製品名です。全熱交換器は、室内の空気を入れ替えながら排気と一緒に捨てる熱エネルギーを回収します。
国土交通省も、店舗等の省エネ例として全熱交換器による効率的な空調・換気を紹介しています。
普通の換気扇との違い
一般的な排気換気では、室内空気を換気扇で外へ出し、給気口などから外気を取り入れます。夏は高温多湿、冬は冷たい外気が入り、エアコンはその外気も冷暖房する必要があります。
全熱交換器は給気と排気を熱交換器へ通し、温度と湿度を交換します。ダイキンは全熱交換器を、室内と室外の空気を熱交換しながら入れ替える省エネルギーシステムと説明しています。三菱電機もロスナイで排気から熱エネルギーを回収する仕組みを案内しています。
CO2センサーで風量を変えられる機種もある
在室人数が変わる店舗・会議室では、必要以上の換気を続けると外気負荷も増えます。現行製品にはCO2濃度に応じて換気風量を制御できる機種があります。三菱電機の店舗用ロスナイにはCO2センサー標準搭載機種があり、ダイキンのベンティエールにもCO2センサー付きシリーズがあります。
すべての機種が同じ機能を持つわけではないため、必要風量と制御条件を確認して選定します。
厨房・トイレの排気を単純に置き換えない
全熱交換器は、すべての排気を置き換える設備ではありません。厨房の油煙・熱、トイレなどの臭気を扱う排気は、用途に合った専用排気を維持する必要があります。
厨房フード、トイレ排気、客席換気、建物側の外気設備を含めて給排気バランスを確認します。入口ドアが重い、隙間風が強い場合は「店舗の給気不足と負圧の確認方法」もご覧ください。
既存店舗へ後付けするときの7項目
- 必要換気量:用途・在室人数・既存設備・設計条件。
- 外気取入口と排気口:給排気の短絡や周囲の排気源。
- ダクト:径・長さ・曲がり・既設流用可否・圧力損失。
- 設置場所:本体寸法、搬入、天井内または露出設置の可否。
- 電源・制御:電源、リモコン、エアコン連動、タイマー。
- 給排気バランス:厨房・トイレ・共用設備を含む風量。
- 点検スペース:フィルターや熱交換エレメントを取り外せる作業空間。
ダイキンの既存施設への導入事例でも、既設ダクトの流用可否、電源、設置場所などを工事前に確認しています。後付け可否は現地条件を確認して決めます。
メンテナンスも必要
フィルターや熱交換エレメントに汚れが蓄積すると、風量や性能へ影響する可能性があります。設計時から点検口と作業スペースを確保し、対象機種の取扱説明書に従って清掃・点検します。
空調の効きが悪い場合は換気量や外気負荷も確認します。「業務用エアコンが冷えないときの確認手順」も参考にしてください。
横浜周辺の空調・換気改修
Bright Futureでは、店舗・事務所・クリニック・テナントなどについて、既存の給気・排気、ダクト、空調機、設置スペースを確認し、全熱交換器を含む換気改修を検討します。
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よくある質問
全熱交換器と普通の換気扇は何が違いますか?
全熱交換器は給気と排気の間で熱や湿度を交換し、外気負荷を抑えながら換気します。
既存店舗に後付けできますか?
後付けできる場合があります。ダクト、設置スペース、電源、点検スペース、既存換気とのバランスを確認します。
ロスナイは一般名称ですか?
ロスナイは三菱電機の全熱交換形換気機器の製品名です。
新設か、既存店舗への追加かをお知らせください。建物の用途、広さ、天井内の図面があるかも、ご相談の手がかりになります。
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出典・確認資料
- 国土交通省「省エネ基準引き上げへ。脱炭素化も。」
- ダイキン工業「業務用換気機器(全熱交換器)」
- ダイキン工業「ベンティエールDC」
- ダイキン工業「全熱交換器ユニット導入事例」
- 三菱電機「業務用・設備用ロスナイ」
- 三菱電機「店舗用ロスナイ」
各ページは2026年9月24日に確認しました。必要換気量、機器能力、施工・点検方法は用途・機種・建物条件で異なります。対象機器の最新資料と現地条件を優先してください。