Bright Future
業務用エアコンの更新工事

既設の冷媒配管は再利用できる?
確認項目と注意点

エアコン交換時に、今ある配管を使える場合はあります。ただし、配管径や長さ、汚れ・腐食、新しい機種の条件によっては交換が必要です。機器を購入する前に、既設配管を確認しておきましょう。

|メーカー情報は公開日時点

既設配管を再利用できれば、天井や壁の開口、新しい配管ルートの確保、仕上げ復旧を減らせる可能性があります。特にテナント、営業中の店舗、隠ぺい配管の現場では有効な選択肢です。

結論:再利用できるかは、冷媒の種類だけでなく、更新機種ごとの指定条件と既設配管の状態を確認して判断します。「R22だから不可」「同じメーカーだから必ず可能」とは限りません。

メーカーも既設配管対応機種を用意している

現在の業務用エアコンには、条件を満たす既設冷媒配管を活用できる製品があります。たとえばダイキンの店舗・オフィス用「スカイエア」は、既設配管再利用への対応を案内し、GHPからの更新では配管洗浄が必要と明記しています。

三菱電機の店舗・事務所用「Mr.SLIM」も洗浄レス再利用に対応する機種を案内していますが、配管長や機種容量など個別条件があります。日立もリニューアル対応機種について、洗浄する場合と洗浄レスの場合の条件を分けています。

つまり「メーカーが再利用対応と説明している」ことと、「その現場の配管が条件を満たしている」ことの両方が必要です。

再利用前に確認する8項目

確認項目主な確認内容合わない場合
配管径液管・ガス管が更新機種の許容範囲か新設配管、機種変更、メーカー指定対応を検討
肉厚・耐圧新しい冷媒・機器の設計圧力に対応できるか再利用せず配管更新
総配管長・高低差機種別の最大長、チャージレス長、高低差の範囲内かルート変更または能力・機種を再選定
内部の汚れ冷凍機油の劣化、異物、水分、鉄粉などの可能性洗浄、フィルター等の指定対応、または新設
外観・漏えい履歴つぶれ、腐食、油にじみ、補修跡、過去の冷媒漏れ不良部分または配管全体を更新
旧機の故障状態圧縮機故障や焼損により配管内部が汚染されていないかメーカー指定の洗浄・処置が必要
分岐管・継手ビル用マルチの分岐管、ろう付け部、フレア部が適合するか指定部品へ交換、接続部を再施工
断熱材破れ、収縮、結露跡がなく必要厚さを確保できるか断熱材を交換・補修

R22配管でも再利用できる場合がある

旧冷媒R22を使用していた設備の配管でも、更新機器が既設配管利用に対応し、配管径・肉厚・長さ・内部状態などの条件を満たせば再利用できる場合があります。

ただし、新冷媒機は旧機と運転圧力や使用する冷凍機油などが異なります。銘板、既設図面、配管サイズ、旧機の故障履歴を確認せず、冷媒名だけで流用可否を決めることはできません。

再利用を避ける・追加処置が必要な例

ダイキンはGHPで使用した配管をスカイエアへ再利用する場合、配管洗浄が必要としています。このように、旧設備の方式によっても条件が変わります。

冷媒配管以外も同時に確認する

既設冷媒配管が利用できても、更新工事全体がそのまま進められるとは限りません。次の項目も別に確認します。

機器だけ交換して既存の不具合を残さないため、冷媒配管・ドレン・電源・制御・架台を設備全体として確認します。

見積時に決めておきたいこと

  1. 再利用前提か、新規配管前提か
  2. 洗浄・窒素ブロー・気密試験・真空乾燥の範囲
  3. 撤去後に再利用不可と判明した場合の代替ルート
  4. 天井や壁の開口・復旧を誰が行うか
  5. 分岐管、断熱材、配線、ドレンをどこまで交換するか
事前調査で判断材料を集めても、機器撤去後に隠れていた接続部や配管内部を確認して最終判断となる場合があります。見積書には、再利用できなかった場合の扱いを明記しておくと工事中の認識違いを減らせます。

ルームエアコンの既設配管も型式ごとに確認

ルームエアコンでも既設配管や隠蔽配管を再利用できる場合がありますが、業務用機器と同様に、配管径・長さ・高低差・劣化・内部状態と新しい機種の指定条件を確認します。新設・交換前に確認する電源、ドレン、室外機置場、作業経路は「ルームエアコン取付前に確認する7項目」で整理しています。

横浜周辺の業務用エアコン更新

Bright Futureでは、店舗・事務所・クリニック・テナントなどの更新工事について、機器型式、冷媒、配管径、配管経路、ドレン、電源、室外機架台まで現地で確認します。

冷えない症状から更新を検討している場合は「業務用エアコンが冷えない原因と確認手順」もご覧ください。冷媒を使用する業務用機器の管理は「フロン法の簡易点検・定期点検」で説明しています。

よくある質問

R22の業務用エアコンで使っていた配管は再利用できますか?

対応機種で、配管径・肉厚・長さ・高低差・内部の汚れなどメーカー指定条件を満たせば再利用できる場合があります。冷媒名だけでは判断できません。

既設配管を再利用すれば必ず安くなりますか?

新規配管や天井開口を減らせる場合がありますが、調査・洗浄・補修・断熱材交換などが必要なら費用は変わります。現地調査後に比較します。

配管再利用の可否はいつ確定しますか?

事前調査で判断材料を集めますが、撤去後に接続部や配管内部を確認して最終判断となる場合があります。見積時に再利用不可の場合の代替方法も決めておくことが重要です。

今の室内機・室外機の型式と、交換を考えている機種をお知らせください。図面や過去の修理記録がある場合も、その旨をご記入ください。

既設配管を使えるか、現地条件から確認します。
室内機・室外機の型式、設置場所、配管ルートが分かる写真や図面があれば、相談時にお知らせください。
業務用エアコン更新について問い合わせる

出典・確認資料

適用条件はメーカー・シリーズ・能力・型式で異なります。実際の施工では、更新機種の最新カタログ・技術資料・据付工事説明書を確認します。